【まずは普通にご紹介】
CTSは、神一さんが作製したair craftメニュー拡張ソフトで、改版を重ねていくにつれて、汎用メニューになっていったものです。ふなやまは、このCTSのDOS/V(Windowsではない)への移植に片棒担がせていただきました。
そもそもの発端は、私がNIFTY-Serveへのアクセスにair craftをもちいるようになったことです。当時、DOS/Vは、まだ黎明期で、オンラインソフトも海外のものはあれど日本のものは非常に限られていました。この状況は、air craftのアドインツール類も同様で、PC-9801では最強のNIFTY-Serveオートパイロット環境であったair craft環境も、DOS/Vでは支援ツールがないためにそんなには便利ではなかったものです(かえって、WTERMの方が単体で完結していた分よかったかもしれない)。
で、私はある日、巡回して取得したライブラリのデータをソートするソフトウェアを探していました。当然(^^;見つかりません。でも、98用のよさげなものが一つありました。それが、別項に記すCFSです。当時の私はまだ多少の時間的余裕もありましたので、作者の神一さんにメールを送り、CFSをDOS/Vに移植したい旨を伝えました。ありがたくも神さんは快諾してくださり、ウィンドウまわりの処理をDOS/V用に書き直したCFS for DOS/Vがリリースされたわけです。
さて、CFS for DOS/Vがリリースされた後、FGALTMのMES4でCTSをDOS/Vに移植して欲しいという話が出てきました。私自身は、CTSなるものがどのようなものなのかよくわかっていなかったのですが、CFSと画面まわりが共通だからとの言葉に後押しされ引き受けることとなりました。
かくしてCTS for DOS/Vは世に出ることとなったのです。このときのCTSはVersion 0.15だったと記憶しています。その後、CTSは改版されて、現在0.19aまで進んでいます。おそらくこれ以上、新しい版がでることはないでしょう。
移植したCTSをAir Craft環境で実際に利用してみて、私はCTSをDOS/Vに移植してほしいという意見の意味を実感しました。私でも、98からDOS/Vに乗り換えたならばCTSのDOS/V版を希望したと思います。というぐらい、CTSを利用して整備したair craftの環境はよくできていました。
いまとなっては、DOSベースのメニューソフトなどは、遠い過去の遺物かもしれません。でも、このソフトウェアいまだにDOSプロンプトで動くんですよね(^^;。このページの上のスクリーンキャプチャもそうやって作製してあります。すでにFGALTMもライブラリを除いて廃止となり、このライブラリもいつまで存続するかも定かではありません。おそらくDOSの時代は遠い過去の物語なんだと思います。しかし、こんな経緯で、私はCTSの名をみるたび、まだDOS/Vが現役のOSとして頑張っていた時代の「熱さ」を思い出すのです。
【こんな方にお薦めします】
【効能】
多くのかたが作製されたCTS用cfgファイルおよびcfgファイル作製ツールと併用することでair craft環境が非常に便利になります。現在ではおそらくPC-9801環境と変わらない通信環境が整備できるでしょう。
【備考】
あくまで念の為に書いておきますが、このソフトウェアはDOS用ソフトウェアです。WindowsではDOSプロンプトの上で動きますが実用性はあまりないと思います。
【ダウンロード先】
NIFTY-Serve FGALTM LIB 4 (あえてリンクを切ってあります)
Vector Software Pack: CTS for DOS/V