っていうか、2/17の続きなんだけど、AL-N2ハードディスク換装メモ。
さて無指向性アンテナと一緒に、サーバ用の40GBハードディスクも到着した。このハードディスク、IBMのTRAVELSTOR IC25N040ATCS04-017である。とはいうものの、先日IBMがハードディスク部門を日立に売却したので、っていうか、正確にいうと合弁会社の設立なのだが、会社名がHitachi Global Storage Technologiesってくらいだから、実際のところは売却なのだろうが、要は日立のハードディスクということになる。
とりあえず、ネット上にAL-N2のハードディスク換装事例は数多く出ているが、ほとんどがIBMか東芝製なので、日立製は珍しいのではないかと思う(違)。
それはさておき、AL-N2という機械、そのままでは2GB以上のハードディスクを認識してくれない。っていうか、認識しないどころか、BIOSレベルでエラーがでて、起動すらしなくなってしまう。
それでは困るというわけで、この機械を大容量HDに換装する場合に利用されるのがOnTrackのDiskManagerである。このDiskManagerのIBM製ハードディスク用バージョンが、HGSTのページから落とすことができるようになっている。というわけで、まずはこれをダウンロード。ダウンロードページはここ。
このDiskManager、どうやらDiskManager 2000というらしい。インストールするのはLinuxなので、Diskette Versionを選択。では、Linux Diskette Versionかというと、そうではなく、起動ディスクはWindowsで作成する予定なので、Windows Versionである。とはいいながら、Yahoo!BBの回線力にまかせて、全部落としてしまうのも自分でもどうかと思うのだが(笑)。
次に、サーバの設定運用関係のファイルをバックアップ。バックアップ先は、sambaでマウントしたWindows機のハードディスク。
/tmp/smbmnt |
とか作って、
smbmount \\\\win2k\\tmpare /tmp/smbmnt -o username=fujirushi |
とかやってサーバにWindows機のディスクをマウントしておく。ここに、
tar czf /tmp/smbmnt/svrbkup.tar.gz /etc/ /home/fujirushi/ /usr/local/ /var/ |
とかいう感じで、サーバの運用に関連しそうな領域一切合財をtarでまとめて保存しておく。こうすると、あとでハードディスクを換装してOSを再インストールした後、
tar xvzf /tmp/smbmnt/svrbkup.tar.gz |
とかすると簡単にレストアできるんじゃないかなという予想。でも、もしかしたらこの予想自体が甘いかもしれない(笑)。ちなみに、バックアップしたサイズはこの程度。
# du --max-depth=0 -h /etc/ /home/fujirushi/ /usr/local/ /var/ 6.1M /etc 12M /home/fujirushi 92k /usr/local 29M /var |
/home領域が限りなく未使用なので、ほとんどバックアップ自体のサイズはハードディスク全体からしても無視できる範疇。ちなみに、tar.gzになったファイルサイズはおよそ15MBであった。
とここで、極めて重大なことに気づき、
/sbin/shutdown -h now |
を実行。よく考えてみたら、backupした以上換装を敢行しなくてはいけないではないか。というわけで、なしくずしに換装に突入。
AL-N2のハードディスク換装自体は極めて簡単で、裏のねじを外してキーボードを跳ね上げ、ハードディスクを交換するだけ。強いていうならば、オリジナルのハードディスクは古いねじ穴配置になっているのだが、換装するものは新しい配置の規格なので、該当する部分に穴を開けなくてはいけない。といっても、筐体には最初から両方に対応した穴があいているので、絶縁シートに穴を開けるだけなのである。
まあ、詳しい換装方法については、他に詳しいサイトがあるので、あえて私がここで写真入りとかで書いておく必要もないだろう(笑)。
さて、ハードディスクをとりつけて、さっそく電源を入れてみる。すると、
1780 Hard Disk Error |
というエラーが出てきてBIOSのセットアップユーティリティが起動する。もちろん、これは折り込み済み、っていうか、そういう風になるのを予想しているのだからなんの問題もない。というわけで、Windows機を利用してDisk Managerの起動ディスクを作製。Dmdisk.exeをダブルクリックすると起動ディスク作成画面になる。
出来上がったディスクでAL-N2を起動。Disk Manger v9.61とかいう画面が出てきた後、
Inspire the Next |
という画面が表示された状態でプログラムの初期化がおこなわれる。うーん。日立だ。このプロセス意外と長くかかるので、延々と日立である。たしかに、CIの徹底を考えると非常にいいポイントでの企業名表示なのかもしれないが、このあいだまでこれがIBMだったんだよなぁとおもうと、少し寂しい気分になる。ちなみに、この日立をしているあいだ、ハードディスクはというと、思い出したようにたまにHDアクセスランプが一瞬光っては消えしているだけである。
さてそうこうしているうちに画面が変わる。どうやらディスクが検出されたようだ。とりあえず取りつけが問題なくいったということで一安心。そのまま確認して次のOS選択に移る。
OS選択は、当然"Other Operating System"を選ぶ。すると、英文のメッセージが赤く出てくる。どうやら、他のOSを入れたいときはAdvanced Setupでなくてはいけないようだ。やむを得ずAdvanced Setupを選びなおす。
Advanced Setupを選ぶと、再度ディスクの検出があり、その後、またOSの選択。再び"Other Operating System"を選ぶ。するとまた赤い画面で警告が出る。しかし今度は、「FAT16ではこのディスク全部使うことはできないけど、ほんとにFAT16使うんなら2.1Gのパーティションを作るよ」といわれる。
どうせBIOSをだますことが目的なのだし、それ以上は望んでいないのでとりあえずそのまま進むとパーティションが無事にできたようである。次に、Disk Managerはできたパーティションをフォーマットをするといいだす。やってもらうと、「Fast Formatでエラーが出た」という警告が出る。Fast Formatをdisableして続行するという選択肢がある(っていうか、それがデフォルト)ので、強行。とりあえずフォーマットが始まる。
さて、しばし放置したのち見てみると、フォーマットに異様に時間がかかっている。なんか、ハードディスクのアクセス自体はあるようなんだけど、インジケーターが全然進まないし、うまくいっているか不安になってきたので中断。念のため、必要な情報をGoogleで検索することにする。すると、こんなページを発見。
DiskManagerでハードディスクサイズの壁を乗り越えるには、どうやらパーティションを作ること自体は不要なようだ。というわけで、ディスクサイズ詐称(あるいはディスクサイズのサバ読み)だけを設定することにする。
とりあえず、
↓ Maintenance Options ↓ Utilities ↓ ディスク選択 ↓ しばし待つ ↓ Set Drive Size |
と順次進めていき、DDOの設定のところで、7711200という数字を入力。この数字はおよそ4GBになるとさっきのページだかに書いてあった。その後、警告が出るが、ここでALT+Cをおすことで設定終了。きちんとハードディスクがプログラムされたというメッセージが英語で出てくる。
このとき、さっき入れたセクタ数がどれだけのハードディスクサイズになるかが表示されているのだが、7711200セクタの場合、ディスクの総容量は3.948GBになるんだそうだ。
というわけで、DiskManagerを終了して、再起動。
Starting OnTrackの文字が出てきて、ハードディスクエラーが出なくなる。どうやらこれでよさそうだ。というわけで、RetHatのインストールに移る。
インストールは前回と同様なので、気楽なものである。前回同様、パーティショニングは自動。しかし、これが第一の落とし穴であった。このときにパーティショニングをきちんと確認しなかったせいであとで後悔する羽目になる(それでも、その後のさらに悲惨な状態に比べればかわいいものだが(笑))。
ところが、インストールプロセスもいよいよ終盤、あとはダウンロードしてディスクにファイルを並べるだけというあたりまできて、ふと、ブートマネージャになるGrabをMBRにインストールするという設定にしたのに気づいた。あわててCTRL+ALT+DELで中断、再度インストールプロセスをおこなうことにする。というもの、MBRにいれるとOnTrackが死亡してしまうのだ(このへん参照のこと)。
というわけで、再度インストールプロセス。今回は、ディスクに余裕があるのでとにもかくも一切合財のものを全部インストールしておくことにする。まあ、Xはほとんど使わないだろうけどね。
というわけで、るんるんと全部のパッケージを選んでいざいかんとしたところで、ふと、フルインストールをおこなうにはルートパーティションが足りないということにに気づいた。というのも、ルートとして確保された容量がおよそ4GB。インストールするものの合計が約3.7GBである。っていうか、このままインストールしたらパッケージのアップデートでじわりとファイル総量が増える前に、なんかのはずみで/varが肥大化したりした日には、よゆーでルートパーティションががあふれてしまう。
というわけで、大あわてでひたすら前へ前へと戻っていく。しかし、いよいよ次はfdiskだ、というところで、fdiskにはもどれないよーんという非情なメッセージ(泣)。しょうがないので再起動。
ところが、今度は、MBRにいれたはずのDiskManagerの様子がおかしい。死亡中、っていうか安定しない感じ。とりあえずDiskManagerで起動してフロッピーブートを待っていたりするんだけど、ここでディスクをドライブに入れたら再起動したりする。これはだめだ…。
というわけでDiskManagerからまたやりなおすことに…。
というわけで、ここまでにわかった気をつけるべき点
grubのほうはともかく、パーティショニングはさんざん慣れているfdiskが一番だろうか(笑)。とりあえず今回のパーティショニングは、
/boot 51MB / 6000MB /swap 200MB /home 残り全部 |
といった感じ。/bootはさっきの自動パーティショニングの名残。ルートをを新規作成したときにブートできないかもと怒られるも、よく考えてみればhda1を/bootにマウントするという指定をする前だったんだから当たり前だ。
というわけでその後、適切に(ある意味適当に)進めていくと、無事ディスクのフォーマットが始まる。フォーマットのとき、30GB近い容量を割り当ててある/homeに時間がかかっているのでとにもかくにも一安心。
なんてくつろいでいるとインストールプロセスが開始される。しかし、なんだかハードディスクがかりかりと動いているが、実際のパッケージインストール画面がなかなかでてこない。どうせ依存関係とかの確認を一生懸命にやっているのだろう。なんにしても、これは時間がかかりそうだ。
というわけで、このまま一晩放置することにする。
さて、朝になるとインストールは着実にすすんでいて、しかし完了はしていなかった。
とはいえ、出勤前にどうにか完了。気になって仕事にならないのも嫌なので(笑)、インストールプロセスを完了してとりあえず起動テストをしてみる。
起動画面からメモリカウントの後、例のハードディスクエラー(涙)。っていうことは、DiskManagerが飛んでしまっているということだろうか。DiskManagerはハードディスクのMBRにインストールされて、起動時に読み込まれる仕組みだという話だ。ということは、どうやらインストール時にMBRが書き換えられてしまったらしい。
インストール終了前に嫌な予感がして、念のため作っておいた起動ディスクで起動すると、さっくりと起動する。dfとか使ってディスクの様子を確認してみると、Linux側では新しいハードディスクを正確に認識しているようだ。ということは、とにもかくにもBIOSのディスクエラーさえ回避してしまえばどうにかなるということだろう。
とりあえず、時間もないので、どうすればハードディスクから起動できるかはまた帰ってから調べることにする。
さて、帰宅後、DiskManagerを再度つっこむことから再開することにする。とりあえずDiskManagerをインストール後に再起動。もしこれできちんとgrubが入っているならば起動するはずである。しかし起動しない。
どうも、grubが正しく/dev/hda1の第一セクタに入っていないようである。そこで、起動フロッピーで起動してgrubの再インストールをおこなう。grubのman pageとかを読み込んで、
grub-install /dev/hda1 |
とかしてみるとなんか無事に終了したようである。というわけで、shutdown -r nowで再起動。
見事にDiskManagerがふっとぶ(涙笑)。これはブートローダーをLILOに切り替えるしかあるまい。
というわけで、lilo.confの作成。grubをブートローダに選んだためか、/etc/lilo.confがないので、man pageとかをみながらlilo.confを作製し、
lilo -t -v |
でハードディスクに書き込まずにテスト。エラーは出ない。どうやら大丈夫そうだ。とりあえずよくわからんけど、/dev/hda1にインストール。システムを落として再起動する。今度は、DiskManagerの再々インストールをおこなわなくてはいけない。というわけでDiskManagerの起動ディスクを使ってブートアップ。
これまでの手順通りにDDOをインストール。その後再起動。しかし、今度はDMがインストールできない(大涙)。3回くらい繰り返すも結果は同じ。
ここで、DDOの設定のところで出ている数字をもとに、
CHS 422 149 48 1.545GB セクタ数 3018144 |
とかいうのとかも試してみて、いかにも数字的にはよさげだったりしたりしたんだけど、これがうまくいかない。っていうか、うまくプログラムができないとエラーが出る。
ではしょうがないというわけで、ディスク情報をすべてふっ飛ばすところからやり直すことにする(激涙)。
というわけで、作成する予定のパーティションをまずDiskManagerを利用してFATパーティションとして確保、その後RedHatのインストール時にfdiskで83hに変えることに方針変更する。
そうと決まれば話は早い。DiskManagerのAdvanced Setupを選択後、力任せに適当にパーティションを切りまくる。切りまくった後はフォーマット。これはつつがなく終了する。
さて、DiskManagerを終了して、CTRL+ALT+DELで再起動。するとまたまたエラーが出る。再度キーボードリセットで再起動。さらに起動時に固まって死亡。
しょうがないのでハードリセット。こんどはDiskManagerが読み込まれてうまくいく。これはもしかしてDiskManagerを読み込むためにはいちいちハードリセットしないとだめなのか?
なんにしてもDiskManager経由で起動ができたのでここぞとばかりにRedHatのインストールディスクで起動。セットアップを順次進めていき、いよいよパーティションの設定に到達した。ここでDisk Drouidを選択してvfatとして確保されているパーティションを片っ端からext3に変更し、さらにそれぞれにマウントポイントを指定していく。前回とは異なり、/usr、/var、/homeなどを別々のパーティションに置くようにしたものだから、けっこう数がある。
とそのとき、swapパーティションが作ってなかったことに気づいた。これはまずいというわけで、/homeをいったん開放してパーティションを確保しなおそうとしたその時、AL-N2は静かに固まった。
CTRL+ALT+DELを押して再起動。するとまたBIOSでエラーがでる。今度はハードウェアリセット。するとうまくDiskManager経由でいく。ということで、AL-N2にDiskMangerをインストールして大容量ハードディスクを認識・利用するには、ハードウェアリセットが重要のようである。そんなわけで、もしもう一度ディスクの交換をしなくてはいけないということが起こったならば、ハードリセットスイッチを押すための爪楊枝かボールペンを手元においておくことを忘れないようにしよう。
そんなわけで、なんか原因というほどでもないけど、方向性はわかってきたので、気を取り直してRedHatのインストールをしなおす。
今度は最初にDiskManagerで確保しておいたパーティションを全部力任せに削除し、新たにDisk Drouidで新たなパーティションを作っていく。全部完了してOK。今度はうまくいったようだ。
次のステップはインストールパッケージの選択。とりあえず、今日のうちに起動できるかの結果が見たいので、Laptop SupportとNetwork Supportだけ選んでほとんど最小構成の状態でインストール開始。Laptop Supportはこれがないとapmdが動かないはずなので電源断がうまくいかないことが予想されたので一応入れておくことにした。Network Supportは、まあいわずもがなであるが。なんにしても、その後、とりあえず順調にインストールが進んでいく。
しばし放置していると、どうにかこうにかrpmパッケージのインストールプロセスは完了したようだ。念のため、っていうか、ここまでくれば端折るほうがおかしいという気がしないでもないが、朝と同様に起動ディスクを作成。その後、システムは自動的にリブートする。
メモリカウント後、BIOSでハードディスクエラーが表示される。しかし、すでに原因というか対処方法はわかっている。おちついてボールペンで裏のハードリセットスイッチを押し強制遮断。電源再投入後には無事にDMが稼動してその後LILOの画面が経ちあがった。小さくガッツポーズ(笑)。
起動したシステムの様子をざっと確認した後、shutdown -h nowで電源断。電源投入をおこなうと、きれいにDiskManager経由でマシンが起動する。これ、これが希望だったんだよ。
というわけで、今度は本番のインストール。DiskManager経由でRedHatの起動ディスクをもちいてシステムを起動後、ftpサーバを指定するまでは同じ。ここで欲を出してUpgrade Installを選択してみる。これでうまくいったらもうけもの、っていうか、RedHatをインストールしてひとつ謎だったのが、最初に入れなかったパッケージをどうすればうまく追加できるかっていうのがあって、この方法がうまくいけばいいなぁという願望も入っている。
LILOの再インストールをするかとかいろいろ聞かれた後に、しばし待たされいよいよアップグレード(っていうか、同じもの入れるので厳密にはアップグレードではないような気がするんだけど(笑))するパッケージの選択画面になる。+キーを押しながらずるずると全部選択。OKを押すとAL-N2はもくもくとインストールを開始してくれる。これであとは朝まで待っているだけになるだろう。
なんにしても、インストールだけでえらい手間がかかったような気がするが、このあと、無事にインストールが終わっても、サーバの設定をもう一度やりなおす作業が待っているんだよなぁ(笑)。
朝起きるとインストールは完了していた。起動ディスクを作成の後、再起動。BIOSがエラーを吐くも、電源断で対応。サーバだからいいけど、そうでなければちょっと腹立たしいだろうなぁと思いつつも再起動。ログインしてシステムの確認。きちんとインストールされているようである。
up2dateをかけるためにredhat networkに登録手続き。完了後update --updateでシステムのアップデートをおこなう。とりあえずこのこの状態で放置して、仕事にいく。今日は帰宅が遅くなる予定なので、どんなにかかっても帰宅する頃には終了しているだろう、なんて思っていたら、up2dateは、23:00過ぎまでかかっていたようだ。もっとも、帰宅は翌朝の4:00だったのだが(笑)。
up2dateの確認をしていると、ぢつはswap領域を2GBとってしまっていたことに気づいた。確かにswapがたくさんあれば非常に重いプロセスも問題なく動くだろう。しかし、ふつーに考える範囲ではせいぜい500MB程度で充分だと思う。もちろん、巨大なデータベースをリアルタイムで大量に処理するような機械ならリアルメモリで数GBオーダーのメモリを積むのかもしれないが、これは家庭内のファイルサーバである。実メモリ32MBはさすがに少ないと思うが、swapを含めた最大記憶でも2〜300MBあれば充分だろう。
というわけで、swapをとりなおす。減らした分のswapは、/homeに割り当てることを予定。この手の作業をおこなうにあたって、一番簡単なのはPartition Magicあたりのユーティリティを利用することである。しかし、手元にあるPartition Magicは、ext3のリサイズに対応していない。それになによりも、Partition Magicを取り出してきて起動ディスクを作製するのがめんどくさい。というわけで、今回はパーティション切り直しという原始的な方法でいくことにした。
まず最初に/homeの中身を移動する。といっても、/home自体がほとんど空っぽなのでどうなるものではない。
cp -aRf /home /home2 |
とかいう感じで中身を移動。
umount /dev/hda7 |
でパーティションをアンマウントした後、fdiskで/dev/hda7を削除。その後、ディスクの最後に新しい/dev/hda7を作成。これをLinux Swapにタイプ変更する。サイズは適当にということで270MB位。作成後、swap領域を有効にするために、
mkswap /dev/hda7 swapon /dev/hda7 |
/proc/meminfoあたりをのぞいて、swapが増えていることを確認。その後、fstabから/dev/hda6を除き、/dev/hda7に差し替え。再起動、っていうか、遮断後、電源再投入。これがちょっとうざい(笑)。順番にプロセスが落ちていくものの、最後にPower Downの表示が出た後で自動で電源が落ちない。
このAL-N2、自動で電源が落ちないと、ハードウェアリセットのためには一度底面のハードリセットスイッチをペンか何かの先の尖ったものでぽちっと押さないといけないのでめんどくさい。というわけで、apmdまわりかと思いきや、どうもそうではなさそう。と、よくよくみてみると、知らないうちにデフォルトの起動カーネルがSMP用のカーネルになっている。upgradeインストール時にパッケージというパッケージを全部突っ込んだせいだろう。とりあえずデフォルトで起動するカーネルをユニプロセッサ用のものになるようにlilo.confを修正、LILO再インストール。今度は、きちんと電源が切れるようになっている。
そんなことをしているうちに、さきほど設定した/dev/hda7がswapとしてactiveになっている。というわけで、/dev/hda6を削除。空いた空間を新しい/homeパーティションとして確保することにする。古いswapを削除し、新しいパーティションを作った後、fdisk --listとかして、パーティションテーブルをのぞいてみると、/dev/hda7が/dev/hda6に変化している。しょうがないので/etc/fstab/を修正。このままでは/dev/hda7が違っているためか、再起動しないと新しいパーティションテーブルが有効にならないらしい。というわけで、再起動。swapは、/dev/hda6に移動する、ってハードディスク上の位置は違うけど、この設定は元通りではないか(笑)。
なんにしても、/dev/hda7にmkfsしてファイルシステムを作成。e2labelでディスクラベルを/homeにしておく。テストがてら/homeにマウント。あまり考えないでmkfs /dev/hda7とかしたので、ファイルシステムはext2になってしまった。/etc/fstabには、もとの/homeがext3だったころの記載がコメントアウトされているのだが、これを適切に修正しておく。
再度、/homeデータを移動、と思って、
mv /home2/* /home rm -Rf /home/* |
とやって、/home内のデータ消滅(笑)。どうせ、デフォルトの.bashrcとかが並んでいただけなので、どうでもよし。ディレクトリ掘ってデフォルト設定をコピーするのもめんどくさいので
userdel fujirushi useradd fujirushi |
とかして、さっくりと復活させてみる。というわけで、swapの修正もおしまい。これでサーバの基本は出来上がり。あとは、適当に必要なものを設定なりインストールしていくだけ。
各種設定をやりなおす。まず最初に、Windows機にバックアップしてあったtarファイルをサーバに移すために、sambaを一時起動。Windows側からhomeディレクトリにコピーして、適当なディレクトリに移した後展開。sambaログイン時に、smbpasswd -a を忘れていたため、最初ログインできなくて一瞬あせる。
本来の計画では、1.5GBのディスクに入れたものと全く同じものを作製して、/etcや/varをまるごと上書きする予定だったが、いろいろと他のものも入れてしまったりしたので、設定を変更したものに関して個別に設定ファイルをコピーすることにする。
まずは、sshd_configから。
cp ./sshd_config /etc |
とかして、再起動。Windows機から秘密鍵を使ってログインしようとしてみるが、teratermの接続ウィンドウでplain textでのログインがまだ生きている。謎。と思ってよくみてみると、
cp ./sshd_config /etc/ssh |
が正しい。というわけで、
mv /etc/sshd_config /etc/ |
をしてsshdを再起動。今度は期待通りの動作になった。
次は、けっこう設定に苦労したbind。
cp named.conf /etc/ cp lan.rev lan.zone /var/named/ cp hosts /etc |
とかして、
/etc/init.d/named start |
でbindを起動。
nslookup fujirushi |
で動作がうまくいっているか確認してみる。しかし、nslookupは、ルータが持っているグローバルアドレスを返してきてしまい、どうもうまくいかない。そこで、これまでだらだらと書きためてある設定メモ(っていうかこの文書)を確認してみる。すると、resolv.confのコピーをを忘れていたことが発覚。
cp resolv.conf /etc |
とかやって、bindを再起動。今度はうまくいった。忘れないうちに、
chkconfig --level 35 named on |
とかしておき、起動時にbindが立ち上がるようにしておく。
次はntpd。今度こそコピー忘れがないように、設定時のメモをよく確認しながら、
cp ntp.conf /etc/ |
とかやって、ntpdを起動。起動後、とりあえず動作しているかを確認。
# /usr/sbin/ntpq -p remote refid st t when poll reach delay offset jitter ============================================================================== gps.hoge.jp 0.0.0.0 16 u - 64 0 0.000 0.000 4000.00 LOCAL(0) LOCAL(0) 10 l 14 64 3 0.000 0.000 0.015 |
というわけで、ntpd自体は無事に動きはじめた。あとはほっとけばよかろう。
今度はapmd。
cp apmcontinue /etc/sysconfig/apm-scripts/ |
とかやって、apmdを再起動。とりあえずバッテリのランダウンテストをおこなうのも難儀なのでとりあえずこのままで動かすことにする。とりあえずは、前回動いていたスクリプトなので、まあ、大丈夫だろう。
あとはsendmailを残すのみ。
cp sendmail.mc /etc/mail/ m4 /etc/mail/sendmail.mc > /etc/sendmail.cf |
とかやって、sendmail.cfを作りなおし、sendmailを再起動。まずは、テストメールの送信。プロバイダアドレスにメールを送信すると、無事にメールは到着している。ヘッダもきちんとなっているようだ。というわけで、今度はメール受信のテスト。届いたメールに返信してみる。しかし、待っても待ってもメールは届かない。ふと、送信したアカウントの新着メールをチェックしてみる。すると、不達の旨を伝えるエラーメールが届いていた。
Hi. This is the qmail-send program at fujirushi.jp. I'm afraid I wasn't able to deliver your message to the following addresses. This is a permanent error; I've given up. Sorry it didn't work out. |
なんか、不正中継だとかいうことをいわれてしまっている。もしかして、サーバのドメイン名の設定がきちんといっていないのだろうか。とりあえず、このままでもメールが受信できないだけで、不正中継によるspam送信の足がかりにされたりはしないだろうから、今宵はこれまでにして時間があるときにゆっくりと原因を追及することにしよう。